Aitoa Elleniä (本物のエレン)
来たる12月6日は祝日。フィンランドの独立記念日です。
この日の恒例行事といえば、ヘルシンキのPresidentinlinna(大統領の城=大統領官邸)で晩餐会があり、その模様がTV中継されること。大統領が1000人を超える招待客一人一人と握手する様子が延々とTVで流れます。(正直つまらない中継なんですが、女性客のファッションに関しては鋭いチェックが入り、翌日の新聞や週刊誌などでも写真付きでネタにされます。迎える側のタルヤ・ハロネン大統領のドレスも毎年独創的です・・・)
※念のため、ハロネン大統領は女性です〜!!
ここに呼ばれる招待客は、戦争ヴェテラン兵達、文化人・スポーツ選手などその年活躍した有名人、各国大使などとその配偶者です。ここに呼ばれていないわたしはせめて、晩餐会で実際に毎年出されると言う"Ellen Svinhufvudin kakku"(エレン・スヴィンヒューのケーキ)でも焼いて自宅で食べましょうか(笑)。...
Ellen Svinhufvudin Kakkuの続きを読む
Ellenを作っていたケーキ屋さんStellaが倒産してしまったんですが、最近になってBillnäs Brukというケーキ屋さんがその伝統のレシピと販売権を買ったそうで、1年近く幻だったEllenを再び買うことができるようになったそうです。[Kotiliesi 15/2009号より]
Billnäs BrukのHPにあるように、例えばヘルシンキならハカニエミのkauppahalliで買えるそうです。
そこで、気になるのが老舗デパートストックマン(笑)
元々、Hullut Päivät(=クレイジーデイズ)という有名なセール期間中にStellaのこのケーキをいつも売っていて、Stella倒産に前後して別のケーキ屋に「もどき」を作らせていた格好なんだけど・・・ことしのHullut Päivätではどこのケーキ屋さんのEllenを売るんだろうなぁ?個人的にちょっと注目です。
手作りrisifrutti

risifrutti
フィンランドではヨーグルト売り場などに大概置いてあるので、観光の際に食べたことのある方もいるかもしれませんね。
パッケージのシールをめくると、甘いミルク粥とベリーのソースが別々に入っていて、食べるときにそれらを混ぜていただくようになっているのですが、先日、レストランのランチビュッフェでコックさんのお手製のrisifruttiが大きな器にドーンと置いてあって取り放題・食べ放題!いつもカップ入りの小さいのに見慣れていたので、大きなボウルに盛りだくさん入っているのを見てわたしも子供も大喜び!わ〜、市販のカップ入りよりもおいしいわっ!とか言いながら、おかわりして食べてしまいました^^;)

そのおいしい手作り版を食べた後に考えてみると・・・。
市販のものはちょっとミルク粥のご飯粒が固い。
あと、賞味期限が長くて、何が入ってるんだろうって心配になる・・・でも、おうちで残りご飯でこれをつくれるようになれば問題は解決するよな〜!と、以来わたしもちょっと研究してました。
本来は冷えたミルク粥から作るのですが、日本人なので白い残りご飯からつくるレシピです。ついでに「残り」と言わず炊きたてすぐにrisifrutti用に取り分けておいたほうが、ご飯好きのうちは安心なんですが(笑)
下のレシピでご飯250gとありますが、これは0.7合相当なので、ご家庭でいつも炊くご飯の量に+1合すれば十分足ります。
日本人にとってはミルク粥より更に珍しい「甘いミルク粥」。とはいえやっぱりお米から出来てるので日本人の口には結構合うんじゃないかなぁ、と思います。お試しあれ〜。
また、ソースの方はジャムを少々でもいいですが、以前紹介したキーッセリが個人的にはおススメです。または離乳食のフルーツ・ベリーのピュレをそのままでも。
ここでは、甘いミルク粥にピッタリの、酸っぱめキーッセリをソースの一例として紹介します。上の写真でかかっているソースです。
ライスプディング risifrutti
3〜4人分
残りご飯 250g
牛乳 250cc
塩 ひとつまみ
ホイップクリーム 100cc
砂糖 大さじ3
バニラシュガー 小さじ1 ←なければバニラエッセンス等
残りご飯、牛乳、塩を小鍋に入れ、さっと煮立てて火から下ろし(鍋底が焦げ付かない様に注意)、室温まで冷めたら冷蔵庫でさらに冷やしておく。
砂糖とバニラシュガーを、ホイップクリームに数回に分けて加え、角が立つまで泡立てる。
ご飯(ミルク粥)とホイップしたクリームを併せて、ゴムベラなどで均一に混ぜ合わせる。食べる直前まで冷蔵庫で冷やしておく。
ルバーブキーッセリ(ソース)
ルバーブジュース 200cc
片栗粉 大さじ1
ルバーブ 50g
小鍋でジュースを熱し、分量外の水少々で溶いた片栗粉で、トロミを付ける。刻んだルバーブを入れたらすぐ火を止め、そのまま冷ます。
リンゴンベリーの保存
最初の頃にも書いたリンゴンベリー(コケモモ)の話題をふたたびする季節になったので思い出しちゃいました(笑)
先週末はおばあちゃんのサマーコテージで過ごしたのですが、そういえばそろそろリンゴンベリーの時期かな?と思って、時間がないのにもかかわらず森にいってみると・・・
そういうときに限って大豊作!
わたしはフィンランドに来て7年とちょっとですが、8度目のシーズンにして過去最高の豊作だと思いました


こんな感じで、多分わたしの長靴でリンゴンベリー踏んじゃってると思うんですが・・・とにかく足の踏み場もない位たくさんなっていたので、さっそくべリー摘み。
あ〜全部とって帰りたいけど、時間がないのが悔やまれる!
でも45分くらい真剣に摘んだら、1年分のリンゴンベリーが十分取れちゃいました。
これ以上取れても使い道に困ったりするから、逆に時間がなくてよかったかな。
で、取れたリンゴンベリーは、小分けして冷凍してもいいのですが、今回は昔ながらの方法で保存することに。
"vesipuolukka"(=水コケモモ)といい、キレイに洗ったベリーを冷水の下に沈めて保存するという簡単な方法。リンゴンベリーには安息香酸という天然の抗菌・保存料がたくさん含まれているので、水につけておくだけでもひと冬越せるのです。

ここで気をつける点は、ベリーが水面より上に顔を出さないようにということ。そうすればカビも生えず、来年までフレッシュなまま長持ちします。使うときは必要量だけとって、水を適宜追加します。保存場所としては冷暗所がよいのですが、冷蔵庫を使うほどでもないです。maakellari(お庭の地中に作ったセラー=食料保管庫)がない我が家はベランダの暗い場所で保存しようと思っています。
これから特に秋〜冬にかけてはリンゴンベリーを使う料理が食べたくなる季節。ここからちょくちょく在庫を取り出してはリンゴンベリー料理を作ろうと思います。
エーロさんのなべつかみ[編み図追加]
これはかぎ針編みの「なべつかみ」。ずいぶん前にお店で衝動買いしたパステルグリーンのものを今も愛用しているんですが、ネットで調べてみたら"Eeron pannulappu"(エーロさんのなべつかみ)という名前で、編み方も難しくないとわかったので自分でも編むようになって作ったものがこれ。
先週から暇を見つけてはちまちまとクロッシェ・・・写真のは4枚目。←飽きないのか!?飽きないんです。このままたくさん作って母校のバザーにでも出しちゃおうかという勢い(笑)
熱いお鍋や、フタを持つときに重宝するんですが、デザインが何となく可愛くて、使っていないときは壁にディスプレイしておいたり、コースター代わりにしたりと、我が家ではなかなか使用頻度の高いなべつかみ。また、これと同じもの(色違い)が親戚宅にも昔からあり、いわくフィンランドの伝統的デザインとのこと。それを自分の好きな色使いで作れるようになったのがうれしくて、ますます愛着が湧いて来ました〜いいでしょう!(って超手前味噌だけど)
フィンランドの料理で検索してやってこられる方が多いこのブログですが、フィンのクロッシェもなかなかいいですよ!手芸好きな方、余った毛糸でぜひ挑戦してみて下さい。
ちなみにかぎ針編みは、およそ20年ぶり(!)のわたしでも、できました(笑)普通のコースターみたいなのの2枚重ねなのでパッと見より時間がかかっているんですが、やっていることは単純。大雑把な作り方は、下の写真の通りです。クリックしてみて下さい


方眼編みと言っても、穴の開いているマスも、立ち上がりも、くさり編み一つだけということで本来の方眼編みより小さくなっているのは、あとで穴に糸を通すからそのとき広がってしまうのを考慮してのことでしょうか。一方、埋まっているマスは普通の長編みです。
そして、2枚同じものを作ってかがり(かがり方は人それぞれ、テキトーです)、別の色の糸でパッと咲いたマーガレットのような模様がでるよう、穴に糸を通していくだけで、それのやりかたもテキトー・・・。
なんて・・・適当すぎる説明ですが説明足りましたでしょうか?
ちなみに、こちらがわたしの参考にしたフィンランド語のサイトです:
Minna neuloo "Eeron pannulappu"
コチラのサイトなら写真を眺めるだけでわかるかも:
Atsiina "Patalaput"
そしてもし、これを作って下さった方がいらっしゃったら、写真見せてくださると嬉しいです・・・コメント・トラバお待ちしてますー!
アップルケーキ&バニラソース
毎年、お庭でリンゴが採れるなんて・・・アパート・マンション組には羨ましい限りですが、マイホーム組は毎年採れすぎて使い道に困る、というのが現実かもしれません。
わたしも先週末、親戚からバケツ3杯分のリンゴを頂きました。
概して日本のリンゴより小さくて酸っぱいリンゴなので、生食よりは焼いたり加工したほうがいいのですが、これだけ沢山あると何をどれだけ作ればいいものかと困ってしまう・・・いただいたリンゴはそのお家の全収穫量の10%もないと思うけど、もうマイホーム組の気持ちがわかった気分です(笑)
で、リンゴをもらったらまず最初にお約束的に作るのがomenapiirakka(リンゴケーキ)!
フィンランドでは、リンゴもルバーブもブルーベリーもリンゴンベリーも、とにかくフルーツ・ベリー類のケーキはいつでも同じ配合の生地で焼くわよ、というお母さんが多く、それも応用が利いていいと思うんですが、わたしはそれだと飽きるので(笑)、やっぱり中身のフルーツ・ベリーに似合った生地でケーキを焼きたいと思っています。それで行き着いたのがこのレシピ。これは小麦粉のパッケージにでていたレシピのアレンジです。

マフィンのようなフワッとした生地と、火が通りしっとりしたリンゴの組み合わせがおいしいリンゴケーキですが、ここではさらに、キャラメリゼしたアーモンドスライスも散らしてちょっとトスカケーキ風。
フワフワ生地&しっとりリンゴ&香ばしいアーモンド、3つの食感のケーキです。
そしてリンゴケーキに欠かせないのがバニラソース。
「カスタード」ほど甘くなく、トロミもゆるやかなソースで、実はわたし、ケーキ自体よりこのソースの方が好きかも(爆)
フィンランドで市販されているできあいのバニラソースは、お手軽だけどちょっと雑味が多いので、こちらも併せて手作りしてみて下さい。断然違うと思います。
リンゴケーキ omenapiirakka
26cmパイ皿1枚(約10〜12人分)
卵 2個
グラニュー糖 150g
バニラシュガー 小さじ1 ←なければバニラオイルなど
シナモンパウダー 小さじ1/2
牛乳 100cc
マーガリン 100g
薄力粉 200g
ベーキングパウダー 小さじ2
酸っぱいリンゴ 皮付きで500g前後 ←フィンの小さいリンゴなら10個位。普通のリンゴだったら3個くらい?
グレーズ
マーガリン 大さじ2
グラニュー糖 大さじ2
アーモンドスライス 40g
その他
レモン汁、バター、薄力粉
《下準備》パイ皿内側の底と側面にバター(分量外)を塗り、薄力粉(分量外)をまぶしておく。オーブンを175度に温める。
《リンゴの下ごしらえ》
リンゴは芯と皮をむき1cmのサイコロ状に切り(半量をいちょう切りにしてもよい)、変色しないようにレモン汁入りの水に放しておく。
《生地》ボウルに卵、砂糖、バニラシュガー、シナモンパウダーを入れて良くすり混ぜ、牛乳と溶かしマーガリンも加える。
さらにふるった薄力粉とベーキングパウダーを加えダマにならないようによく混ぜたら、リンゴを1/2量入れ、パイ皿に流し混む。
残りのリンゴは生地の上に並べる。
《グレーズ》小鍋にマーガリンとグラニュー糖を入れ火にかける。砂糖が溶け、うっすらキャラメル色になったら火から外し、アーモンドスライスを加え、練るように混ぜる。できあがったグレーズをパイ皿の表面にかける。(表面のリンゴがちょっと見えるくらい、多少不均一でOK)
《焼き》175度のオーブンの中段または下段で30分焼く。色が薄いようならさらに10分ほど焼いて、こんがりとおいしそうな焼き色がついたところで出来上がり。
バニラソース vaniljakastike
卵 1個
牛乳 400cc(2カップ)
グラニュー糖・バニラシュガー 各大さじ1
(なければグラニュー糖大さじ2とバニラオイル適宜)
片栗粉 小さじ2
厚底の小鍋に材料を全て入れ泡立て器で混ぜる。よく混ざったら火にかける。
常にかき混ぜながら温め、トロミがついた時点で火から下ろす。決して煮立てない。
冷水を張ったシンクなどに鍋を移動し、しばらく混ぜて温度を下げる。
粗熱が取れたら冷蔵庫で冷たく冷やす。
バニラソースはずっと鍋のそばにつきっきりでかき混ぜなくてはいけないのがちょっと面倒ですが、5分もかからないはずなのでかならず手を休めずに混ぜていて下さい。ある温度に達すると突然、トロミがついたことが泡立て器を通じて腕に伝わってくるので、そのとき火から下ろします。
また、できればこし器(または目の細かいザル)で出来上がったソースを濾すと、さらに舌触りが良くなります。万が一鍋底を焦がしてしまった場合も、濾すことによって焦げた部分が入るのを防げますよ。

